中日京田陽太内野手(26)が18日、開幕戦前日の神宮球場で今季への意気込みを口にした。6月の練習試合は10試合に出場し、打率4割をマーク。課題にしていた打撃の調子を上げて、約3カ月遅れの開幕を迎える。

「自粛期間があったからこそいろいろ見つめ直すことができた。いろんなコーチに相談して、いろんなことを取り組めたことが良かった」。昨秋から打席でのタイミングを早める取り組みをしてきた。春季キャンプも継続してきた取り組みが、新型コロナウイルス感染拡大により、フォーム改造が体に十二分に染みこませた結果が練習試合で結実した。

昨春はオープン戦終盤のミスから開幕戦スタメン落ち。ルーキーイヤーからの連続試合出場も止まった。「去年悔しい思いをした。今年は開幕スタメンに名前があるように。楽しみというか、ドキドキする気持ちもある。選ばれるように頑張りたい」。練習中も表情を引き締め続けた。

昨季、遊撃手としてリーグトップの守備率を誇った。それでもゴールデングラブ賞を逃した。打撃面でのアピールをするために、打撃向上へ取り組んだ。「自分の殻を破ったというか。シーズンでどうなるか分からないが楽しみ。全試合に出場して監督を胴上げできるように1戦1戦を戦っていきたい」。選手会長として迎える初めてのシーズンで、京田は脱皮を誓った。