巨人は19日のプロ野球開幕に向けて、東京ドームの一、三塁側の選手エリアにおける新型コロナウイルス対策として、空気中のウイルスや細菌に効果があるとされる紫外線照射装置を設置すると発表した。自軍の選手、監督、コーチ、スタッフのみならず、対戦チームに対しても、ウイルス対策を講じた清浄な空間を等しく提供することによって、両チームがより一層ゲームに集中する。

選手エリアに設置されるのは、紫外線照射装置「エアロシールド」。新型コロナウイルスなどのウイルスや浮遊菌が空気の自然対流で舞い上がったところを、室内の天井近くに取り付けた箱型の機器から、紫外線の中でも最も殺菌効果が高いとされるUV-Cを照射する装置で、室内にいる人には影響を与えないのが特徴だ。

これを一、三塁側双方の選手のロッカールームや監督室、コーチ室に加え、チームが試合前に食事をするサロンなど選手エリアの計9室に設置。室内の空気を清浄にすることで、両チームに対して、より安全な空気環境を提供する。すでに15日から取り付け工事を始めていて、18日深夜までには全室への設置を完了する。