日本ハムのエース有原航平投手が、山賊打線に捕まった。西武相手に3回までパーフェクト。2回を投げ終え、珍しく笑顔を浮かべるなど快調な序盤だったが、打者一巡した4回にリズムを崩した。

連続安打に四球で無死満塁のピンチを背負い、山川の三塁前へのボテボテの当たりが適時内野安打となり先制を許した。その後も押し出し死球などで計3失点。6回まで投げ、その他のイニングで許した走者はわずか1人。惜しまれる4回となった。

初の開幕投手を務めた17年も、西武相手に6回途中6失点。雪辱を期したマウンドで打線の援護もなく6回3失点。「相手投手より先に点を取られてしまい、流れを悪くしてしまったことが悔やまれます。シーズンが今日開幕したので、次回登板に向けて、もっと長いイニングを投げるという気持ちを持って準備したいです」と猛省し、前を向いた。

約3カ月、開幕が遅れても大役の座は揺らぐことはなかった。昨季最多勝右腕は「今日の反省を踏まえて次の試合はなんとか勝てるように頑張りたいです」と必勝を誓った。今オフにはポスティングシステムを利用して大リーグに挑戦したい意向を球団に伝えている。異例の開幕となった6年目、エースの役割を全うし、チームに勝利を呼び込む。