阪神青柳晃洋投手(26)が連敗ストッパーを目指す。23日のヤクルト戦(神宮)に先発予定の右腕は、神宮室内でキャッチボールなどを行い調整。「連敗中ということは気にせず、自分にとっては開幕戦ですし、去年のオフからやってきたことを信じて、自分のピッチングをするだけだと思っています」と力を込めた。

19日の開幕巨人戦は西勇が好投したが、岩崎が打たれて逆転負け。その後は先発の岩貞とガルシアが踏ん張れず、チームは20年ぶりの開幕3連敗を喫した。打線が3試合で4得点と低調なだけに、先発の頑張りは不可欠。だが背番号50は気負いすぎず、平常心で挑む。

いいイメージもある。3月22日の練習試合(神宮)では、4回2安打無失点。昨季は3本塁打、打率4割1分7厘と苦戦した4番村上も2打数無安打に抑え込んだ。その時効果的だったのが新球のシンカーだった。「あくまで配球の中での1球種なので、キャッチャーとしっかり配球を考えて、トータルで抑えていきたいと思います」。同じく習得したカットボールも織り交ぜ、開幕3試合で1本塁打、打率4割1分7厘と好調な主砲を封じて打線を分断する。

楽しみな対戦もある。村上の後ろの5番は、帝京大時代同期の塩見が入る。「塩見は素晴らしい選手ですし、大学の同期でもあるので初戦で対戦できるのはすごく楽しみですし、打ち取りたいと思います」。ツバメの4&5番斬りで、チームの20年初勝利を導く。【磯綾乃】