ここぞの場面で勝負強さが際立った。日本ハム近藤健介外野手(26)がオリックス8回戦(札幌ドーム)で2度の勝ち越し打を含む今季初の4打点と大暴れした。

まずは1-1の5回、1死三塁で2番手吉田一から右犠飛。「チャンスで回ってきたので、なんとかしたいという気持ちでした。最低限の仕事はできたのでよかった」。再び同点に追いつかれた7回には4番手山田の内角球を右前適時打とし「自然と出ちゃいました」と塁上でベンチに向かってガッツポーズ。満面の笑みがこぼれた。

8回2死満塁では、荒西から中前への2点適時打でダメ押しとなり「取れるときに取れたのでそこもよかった」。持ち前の選球眼を生かした打撃の調子は上向きで、19日ロッテ戦(札幌ドーム)から9試合連続安打をマーク。それでも「まだ打ち損じも自分の中ではある。そういうのを考えるとまだまだなのかなと思う」と一喜一憂しない。

この日宮西が通算700試合登板を達成。先輩の節目の記録にも花を添え「やっぱり勝ってみんなでお祝いしたと思いますし、よかった」。打率を3割に乗せたバットマンの本領発揮はこれからだ。【山崎純一】