ロッテの今季20勝目が、目の前で逃げていった。延長10回、今季チーム初の引き分けとなった。

1点リードの9回、今季11セーブの守護神益田がマウンドへ上がった。先頭のオリックス安達の強いゴロが、9回から守備についた三塁鳥谷の正面へ。鳥谷はこれをはじき(記録は失策)、出塁を許した。

益田はその後、2死二塁までこぎつけ、3番吉田尚との勝負を選択。2球目のシンカーを引っかけさせたが、今度は鳥谷の前でイレギュラー(記録は安打)。ボールが外野に転がる間に、安達が同点のホームを踏んだ。その後のサヨナラのピンチは、右翼マーティンの本塁へのレーザービームで阻止した。

井口資仁監督(45)は「最初(のゴロ)はあれですけれど、そのあと(のゴロ)はしょうがないと思います」と悔やんだ。「イレギュラーが余計でしたけれど、その前に9回に満塁のチャンスで点を取れないと、流れが一気に向こうに行ってしまう」。

4回までにオリックス山本から5点を奪ったものの、5回以降は6イニングで残塁9。攻撃陣の詰めの甘さも、オリックス戦7連勝を逃す原因になった。