新型コロナウイルスの影響で中止となった今春のセンバツに選出された32校を招く「2020年甲子園交流試合」に出場する球児たち向けて、センバツ優勝経験のある中日根尾昂内野手(20)と石川昂弥内野手(19)が8日、エールを送った。

大阪桐蔭で17、18年センバツ優勝、18年には春夏連覇も達成した根尾は「トーナメントではないですし、勝ち上がるとかはないので、その1試合が決勝戦だと思って全力を出し切ってほしいです。甲子園でプレーできる数少ないチャンスですし、高校のチームメートとは、これが最後の試合になると思う。しっかり1人1人がやり切ったと思って、終わることができるといいな、と思います」とコメントした。2年目の根尾は4日に今季1軍に初昇格し、その日からのDeNA3連戦(横浜)で3試合連続スタメンで出場し、7日時点で8打席無安打とプロ初安打を目指してもがいている。

また東邦の主将として昨年、平成最後のセンバツで投打で活躍、胴上げ投手に輝いた石川昂も後輩たちにエール。「最後に甲子園で試合ができるということは、とても幸せなことだと思う。全力で元気よくプレーしてほしいです。高校生活最後の試合になると思うので、親や周りの支えてくれた全ての人たちに感謝の気持ちを持って、悔いのない試合にしてほしいです」と話した。石川昂は7月12日に今季12球団の高卒新人で最も早く1軍に昇格、同日の広島戦(ナゴヤドーム)にスタメンでデビューした。第1打席で二塁打を放つ鮮烈デビューを果たした。現在は2軍に再合流して、4番を務め、未来の主砲へ向けての経験を積んでいる。【伊東大介】