ソフトバンクが7月23日以来の2位に転落した。

前回対戦で7回1失点と抑えられ、左腕ながら右打者を得意とする楽天塩見に対し、左打者6人を並べる打線で挑んだ。だがこの日も7回途中まで0封を許した。9回に反撃したが、2点止まりで連敗となり、工藤公康監督(57)は「気合は入っていたんですけど、うまく相手にかわされた」と唇をかんだ。

二保は苦境での先発でも粘った。前回先発予定だった2日西武戦は、チーム内に新型コロナウイルス感染者が出た影響で急きょ中止。思わぬ形で中12日でのこの日の登板となっていた。2回に2本の適時打、3回にはロメロにソロ本塁打を浴び3点を先行されたものの、4回以降はホームを踏ませない投球。「登板間隔が少し空きましたが、7回まで何とか投げきることができました」。自身の連勝は3で止まったが、7回3失点と試合をつくった。

チームは6月末の西武6連戦以来、6カードぶりの負け越しが決定。楽天との直接対決でも5勝6敗と黒星が先行する形になった。指揮官は「明日は、明日こそは頑張ります」。なんとしても9日に勝って同率首位に戻し、福岡に帰る。【山本大地】