広島坂倉将吾捕手が代打で決勝打を放った。同点の7回に代打出場。1死二塁から、阪神2番手藤川に追い込まれながら低めフォークに食らいついた。「2ストライクなので(振っていくゾーンを)広げて入っていった」。ライナーで中前に落とす当たりで勝ち越しの走者を迎え入れた。値千金の一打が決勝打となった。

先発マスクは昨季までのゼロから今季はすでに8試合。リードに頭を使いながらも、打撃面への影響はない。「考えすぎず、決めを持って(打席に)立てている」。左の代打の切り札として存在感を発揮し、4割1分の高打率を残す。前日7日のヒーロー羽月とは昨秋のフェニックス・リーグで食事をともにし、助言を送った兄貴分。「僕たち若いもんが雰囲気を出してプレーしていきたい」。また1人の若コイが広島を加速させた。