ソフトバンク先発笠谷俊介投手が「ZOZOマリンの呪縛」脱出をかけ、オープナーとして十分な仕事を果たした。今季5度目の先発は、救援も含めて初のロッテ戦。チームが昨年2勝10敗と大きく負け越し、今年も2戦勝ちなしの球場だが、初マウンドの左腕には関係なかった。

3回2死から4者連続三振など、2点の援護をもらって4回2安打無失点、6奪三振でお役御免。「マウンド上で風を感じながら、うまく投げることができたと思います。直球も変化球も操ることができた。長いイニングを投げることは意識せずに、無失点で中継ぎの方につなぐことだけを考えて投げました。自分の仕事はできたと思う」と満足げに振り返った。

先発した6日楽天戦(楽天生命パーク)の1回に失点した後からの連続無失点は11イニングに伸びた。謙虚さを失わない笠谷の株は急上昇だ。【浦田由紀夫】