広島ドラフト1位の森下暢仁投手が25日、プロ入り後初の誕生日を迎え、23歳となった。ここまでチームトップタイの5勝を挙げる黄金ルーキー。次戦はここまで3戦3勝と相性のいい28日阪神戦(マツダスタジアム)での先発が濃厚。目標の新人王奪取へ、年をひとつ重ね、気持ち新たに今シーズンの活躍を誓った。

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森下が厳しい日差しを浴びながら、22歳最後の日をマツダスタジアムで迎えた。投手練習に参加し、キャッチボールやダッシュで次戦に向けて調整。25日で23歳と年をひとつ重ねる。新たな1年に向け「しっかりとしたシーズンにしたいと思いますし、そこでやっぱり『いい1年だったな』と思えるような年にしたいです」と力を込めた。

23歳1発目の試合は28日阪神戦となる見込み。ここまで虎相手には3戦3勝と負けなしだ。8月だけで3回目の対戦。虎キラーとなりつつあるが、「やっぱり勝たないといけないという気持ちは自分も変わらない。試合の流れだったり、そういうところで自分のペース、リズムで投げられるようにやりたいです」と静かに闘志を燃やした。

現在大瀬良と並ぶチームトップの5勝に加え、リーグ2位の防御率2・14と抜群の安定感をみせている。「勝てる試合を作れば防御率も付いてくるんじゃないかなという考えなので、点を取られても最少失点で抑えることを意識して毎試合やっています」。目標は「新人王」。チームへ勝利をもたらすと同時に、巨人戸郷とのデッドヒートを制し、念願のタイトル奪取へ挑み続ける。【古財稜明】