最下位からの逆襲の鍵は「QS」! 広島のさまざまなデータを計測し、その裏側を探っていく随時連載「カープ観測」。今回は、先発投手が6回以上を投げ、自責点3以下に抑えることを示すQS(クオリティースタート)における勝率に焦点を当てた。

ここまで54試合を消化し、22勝26敗6分け。この中で先発投手がQSを達成したのは26試合で19勝3敗4分け。勝率は8割6分4厘と高い。一方でQS未達成の試合は28試合あり、3勝23敗2分け。勝率は1割1分5厘と大幅に下がる。3連勝した21日からの首位巨人との3連戦(マツダスタジアム)は森下、大瀬良、遠藤がQSを達成したことで、勝利につながった。

今季序盤は中継ぎが踏ん張れず、QSを達成しても勝ちきれない試合が少なくなかった。しかし7月後半に入り、セットアッパーの塹江、13試合連続無失点中の守護神フランスアを中心に安定感が出てきた。先発のQSを前提に後ろにつなぐ勝利のパターンが構築されつつある。

「試合を作る」という中では先発の責任は重大。気がかりなのはここまで8試合に先発し、いまだ勝ち星のないK・ジョンソンだ。8試合中、QSはわずか2試合にとどまる。佐々岡監督は「実績あるピッチャーなので、ひとつ勝てば変わってくる。しっかり投げてもらいたい」と復活へ期待を寄せる。先発陣が役割を全うし、上位へのし上がっていく。【古財稜明】