デス砲で9月の低迷から抜け出すぞ! ソフトバンクは7日、8日からの楽天3連戦(楽天生命パーク宮城)に向けて仙台入り。この3連戦から、アルフレド・デスパイネ外野手(34)がチームに再合流することになった。

世界的な新型コロナウイルス感染拡大の影響で来日が遅れたデスパイネは、8月21日に今季初昇格。だが左膝の違和感で、同26日から2軍調整となっていた。2軍では降格後5試合に出場し、14打数10安打3打点と絶好調。森ヘッドコーチは、大砲の復帰に「打線のつながりもそうですし、ファームの試合で好調みたいなので期待をしているし、彼が入って起爆剤になってもらいたい」と力を込めた。

チームは9月に入ってから苦戦続きだ。1日からのオリックス3連戦では1勝1敗1分け。最下位で相性のいい相手に対し、5分の戦いがやっとだった。4日からのロッテ3連戦は、まさかの3連敗。昨季から苦手にしており、現在2位の天敵から1勝もできず、一気に0・5差に迫られた。

今月はまだ1勝。6試合で平均得点は3点を下回る。特にロッテ戦の3連敗はすべて、2点差以内での接戦を落としたもの。攻撃力の強化が大きな課題だ。デスパイネは4日のウエスタン・リーグ広島戦では左翼の守備にも就いており、森ヘッドは「選手起用の兼ね合いもありますが、DHだけではなく、守備にも就いてもらおうと思っています」と超攻撃的布陣の選択肢も思い描く。

8日から激突する3位楽天も、今は4ゲーム差があるとはいえ、上位を伺う存在。8月の仙台6連戦では2勝4敗とソフトバンクが負け越している。V奪回へ正念場の秋。杜(もり)の都から巻き返しを図る。【山本大地】