巨人が1点差の接戦を制して貯金を今季最多の18とした。

原辰徳監督(62)は「勝ってはいたんですけど、なんかこう、劣勢感がありましたね。最後はしっかり粘ったというところに勝ったというところでしょうね」と言った。

左肘の違和感で離脱していた先発メルセデスには6回無失点で白星が付いた。「やや違和感という形で戦線から離しまして。大事に至らないというところで、ファームのゲームというのも考えたんですけれども、そこは投げる必要はないだろうと、阿部監督の中で調整してくれた。前よりもいいぐらいのリズムと投球、球も150キロも測定していましたし、安心しました」と評した。

高梨、大竹、大江をつぎ込んだ7回の継投については「7回が勝負イニングだと思いましたね。大竹をそのままというのももちろんあったんですけど、確率のいい継投をしようというところで高梨からいって。しかし、大竹がそれをカバーし、カウント2ストライク、あるいは2ストライク1ボールであるならば、大江をいかせようと言っていたものですから。私も勇気はいりましたけれども、宮本コーチと言っていた、有言実行したというところですね」と説明した。

大江はボーアに三塁内野安打を許して1失点したが、続く梅野は三振に打ち取り最少失点で切り抜けた。指揮官は「あそこはやはりアウトカウント1つは取らないといけないというように教育していますから。代えるという選択肢はありませんでした」と言った。

3得点だった打線については「もう1本というところがなかなかでない。タイガースも必死に戦いを挑んできたというところで、簡単には出なかったですね」と分析。阪神戦に勝ち越し「まあ、悪くはないですね。はい」と締めくくった。

▼巨人は両リーグ一番乗りで40勝目。巨人が開幕65試合目で40勝に到達したのは07年以来で、原監督としては最速タイになる。