日本ハム上沢直之投手(26)が8回4安打無失点の好投で、チームトップタイの6勝目を挙げた。フォーク、カットボールなど変化球を主体とする投球でソフトバンク打線に的を絞らせなかった。「前半後半でストライクを取るボールだったり、勝負するボールを変えられたのが良かった」と振り返った。

相手エース千賀との投げ合いを制した。「3点取られたら負けるだろうなと。勝つためには2点以内に抑えなきゃなと思っていた」。1回と2回に得点圏に走者を背負っても冷静さを保った。2回西川の適時二塁打で2点の援護を受けた後も、スコアボードにゼロを並べた。「(感覚を)つかんだのは6回、7回くらいから。そこまでは本当に納得する球はほぼなかった」といいながら、4回から4イニング連続で3者凡退に封じるなど抑え込んだ。

今季最多の133球の熱投に「前半から飛ばすことをやめました。そしたらけっこう球数がかさんでも投げられるようにはなってきた感じはある」と手応えもあった。

試合後、栗山監督は「もうなにも言うことはないですね。本当によく8回まで投げてくれたし、ただただありがとうというふうな投球だった」と絶賛。上沢は「取ってくれた点数を守りきれたのは良かった」と笑顔だった。【山崎純一】

▽日本ハム木田投手コーチ(8回無失点の先発上沢に)「最初リズムに乗れないところがあったが、徐々に調子を上げて8回まで投げてくれて、いいピッチングだったと思います」