阪神の谷本修球団副社長兼本部長(55)はヤクルト戦後、複数の新型コロナウイルス感染者が出たことについてオンラインで取材に応じ、冒頭に「プロ野球界の関係者の皆様、マスコミ関係者の皆様、保健所の皆様、それ以上にファンの皆様に大変ご心配をおかけしたことを本当に申し訳なく思っております」と謝罪した。

今回は名古屋遠征中の今月19日の2つの会食に参加したメンバーから多くの感染者が出た。感染経路の特定については保健所管轄のため、自身から発するのはふさわしくないとした上で、経路は「はっきりはしていないと思います。ただ、会食が原因であろうと推測がつくような結果となっているところでございます」とした。

球団指定日の外食時は個室限定で人数は4人まで、2時間程度の制限を設け、マスク必着、食事前後の手洗い・うがい、手指の消毒をルールとして設けていた。だが、1つの外食は8人で行われ、4人までという球団ルールから逸脱している。この件については「非常にゆゆしき事態」とした。ただ「4名の会食においても同じく陽性が出ている」ため、球団指定日に外食を認めたことなど「私の判断がミスジャッジだったと反省しております」と受け止めた。9月の球団指定日は19日の1日だけ。それでも、感染者が出た。3月に藤浪らが感染した際も集団による会食で感染が広がった可能性を指摘された。今後の対応について、「首都圏の遠征では認めていない。首都圏以外は必要最低限、認めてきた。今後は会食自体を見直す必要がある」と言及した。

なお、クラスターの認定に関しては「保健所の管轄のようですが(相談や報告の中で)クラスターというお話はでてきてございません」と説明した。