「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が26日、都内で行われる。

<ドラフト概要>

◆指名人数 原則として1球団10人以内。他球団が全て選択を終了して12球団で計120人に満たない場合は、120人に達するまで11人以上指名できる。終了後、合計120人に達しない場合は、参加希望球団による育成選手ドラフトを行う。

◆1位 12球団が一斉に指名。指名が重複した場合は抽選で決定。外れた球団は再度指名し、重複したら再度抽選。12球団の1位が決定するまで繰り返す。

◆2位以下の指名順 公式戦の最下位球団から。指名優先権は隔年で両リーグに順番に与えられ、今年はパの最下位から。2位指名はパ6位オリックス→セ6位ヤクルト→パ5位日本ハムの順。3位指名は折り返しセ1位巨人→パ1位ソフトバンクの順になる。今年はドラフト開催時にリーグ順位が確定していないため、ドラフト前日25日の順位を採用。

◆選択可能選手 高校生、大学生はプロ志望届の提出者。社会人は高卒3年目以降、大卒2年目以降の選手。外国のプロ組織に所属した選手は選択会議の7日前までにコミッショナーに通知し、選択可能であることを全球団に通告された選手。高校や大学卒業時にドラフト指名を受けず、独立リーグに加入した選手は、初年度から指名を受けることができる。角中勝也(ロッテ)や伊藤翔(西武)らは高卒1年後、又吉克樹(中日)らは大卒1年後に、独立リーグを経てドラフト指名されている。

◆田沢ルール撤廃 これまでドラフト対象のアマチュア選手が国内球団を拒否して海外でプレーした場合、その選手が帰国しても高校出は3年、大学・社会人出は2年、ドラフト指名が凍結される申し合わせ「田沢ルール」(通称)があった。08年に田沢純一投手がレッドソックス入りしたのをきっかけに制限が設けられた。9月7日に開かれたプロ野球12球団と日本野球機構(NPB)の実行委員会で、同ルールの撤廃が決定。今季、レッズを自由契約になり、BC・埼玉でプレーした田沢投手はドラフト対象選手になった。

◆無観客 09年から昨年までドラフト会場にファン約1000人を招待していたが、今年は無観客。12球団の代表者が一堂に会していた方式も取りやめ、ホテルの個室を利用したオンライン方式で開催。抽選の場合のみ、代表者が別室の抽選会場に集まって実施。

◆公式戦終了前に開催 今年はプロ野球公式戦の最中に開催となった。高校生と大学・社会人など分離開催した年を除くと、公式戦閉幕前の開催は初めて。