夢は「坂本完コピ」だ。巨人から3位指名を受けた中京大中京・中山礼都内野手(3年)は、名古屋市内の同校で晴れて会見した。

「坂本勇人選手が同じポジションで、打てるショート。ずっと自分の憧れの存在でした。インコースのさばきを含めて超一流。打撃のことを聞きたい」。幼稚園の頃に野球を始めた。名古屋市出身だが、小学3年生のときに東京ドームを訪れ、巨人-ヤクルト戦を生観戦し「プレーを見て、一目ぼれました」と明かした。自宅にはタオルやユニホームなどグッズをそろえる、筋金入りのファンだ。

シュアに広角に打てる右投げ左打ちで、高校通算17本塁打だった。50メートル5秒9と3拍子そろい、素質豊かなショートとして評価は高い。生まれながらにして巨人と赤い糸で結ばれていた。命名したのは父慎也さん(45)だ。「らいと」と呼ぶ。当時、右翼手はマリナーズ・イチローや巨人高橋由伸が大活躍。スター選手が由来だ。同じ左打ちであることから、中山は「高橋由伸さんは超一流。打撃のいろんな動画を見て参考にさせてもらった。すごく柔らかいからミート率も高くなります」と話した。

プロでの志は高い。「トリプルスリーが目標。思いを描いてやりたい。打って走って守れる選手になりたい。日本一の球団の戦力になれるよう、やれることをやっていきたい」と気合を込めた。【酒井俊作】