福岡大大濠の最速153キロ右腕、山下舜平大(しゅんぺいた)投手(3年)はオリックスに1位指名され、球界を代表するスラッガー、ソフトバンク柳田外野手との対戦を待ち望んだ。

自宅近くの照天神社に25日に願掛けして心待ちにした吉報は、栄えある1位で成就した。指名確定後、報道陣約40人を前に福岡市の同校で会見。緊張から解き放たれ「ホッとしています。あっという間に(指名が)来て少し驚いています」と喜んだ。プロでの目標を問われ「憧れを持たれる日本を代表する投手になりたい」と声を弾ませた。

パ・リーグでは特に「柳田選手と対戦してみたい。どのボールに対しても、どんな打ち方でも本塁打にしてしまう。いろいろと勉強になると思う」と話した。オリックスの印象については「投手も野手も偉大な先輩がいるチーム。山本投手に聞いてみたい。最初はついていく感じと思うが経験したい」と弟子入り志願した。

夢は他にもある。目指すはエンゼルス大谷投手が日本ハム時代の16年に記録した日本人最速165キロ。さらに、シーズンで最も優れた先発投手型の投手に贈られる「沢村賞」も目標だ。ソフトバンク千賀投手を手本に新球フォークの習得にも取り組み始めた。

趣味は、小高い山から福岡市街の夜景を見ること。ロマンチストの一面もある九州NO・1右腕が、プロの夢舞台に挑む。【菊川光一】