梅野さんに学び、古田さん超えに挑戦します! 阪神から4位指名を受けた立命大・栄枝(さかえだ)裕貴捕手(22)は「もう指名がないんじゃないかなと心配だったのでほっとしました」とイケメンを緩ませた。4位までに指名がなければ社会人野球に進んでいた。父和貴さん(49)、母真美さん(42)からも「どちらかというと勝負に向いてないやさしい性格ですが、プロに行くなら覚悟してやらなあかんぞ」と送り出された。

最速の二塁送球は1秒8。「スローイングには自信があります」。阪神藤浪の投球を受けたいとも明かし、目標に挙げたのは、2年連続ゴールデングラブ賞の正捕手梅野の存在だった。

「テレビで観る限りですが、ブロッキング、ショートバウンドを止めるプレーを見ると、まだまだ僕には細かいところが足りないです」

立命大からは4年連続のプロ輩出。同大学出身の先輩捕手には、シーズン盗塁阻止率のプロ野球記録6割4分4厘(93年)を保持する古田敦也(ヤクルト)がいる。

「正直、子どもだったのでプレーは見たことないのですが、捕手で首位打者もとってるしすごい。ぼくが引退するまでに古田さんの数字を超えられるように頑張ります」

後藤昇監督(60)も「もともと肩が強く、スローイングの精度を意識してきた。でも右に打つこともできるし、バッティングで勝負できればレギュラーを狙っていける」と激励。ポスト梅野を目指して奮闘する。【寺尾博和】