西武がサプライズを連発させ、野手5人の固め取りを敢行した。外れ1位で巨漢バッターの桐蔭横浜大・渡部健人内野手(4年=ウェルネス日本)の指名から始まった。2位には即戦力投手のNTT東日本・佐々木健投手(24=富士大)を指名し、3位は東海大相模山村崇嘉内野手(3年)、4位は駒大・若林楽人外野手(4年=駒大苫小牧)と野手を立て続けに指名した。

5位には最速154キロを誇る福岡大準硬式野球部の大曲錬投手(4年=西日本短大付)と、異色の経歴を持つ投手を指名。渡辺久信GMは「能力はありますし、準硬式で実際に投げている姿をみた感じ、十分やれる。ウチはけっこう準硬式をとっている球団なんで」。6位にはタイシンガーブランドン大河内野手(4年=石川)、7位に大阪桐蔭・仲三河優太外野手(3年)と野手を連続指名。指名7人中、野手が5人を占めた。同GMは「現有戦力の中でレギュラークラスが中堅ベテランの域に達していく。若い野手を1番に考えていた。そういう意味で1位、3位、4位と将来性ある野手をとれてよかった」と若手の突き上げを促した。

育成では過去最多となる5人を指名した。総勢12人の指名選手に、同GMは「子どもの頃から夢であったプロ野球で第1歩というところ。でもまだゴールじゃない。新たに野球生活をスタートする。プロは競争の世界。自分を見つめて信念もって、努力して一流選手なっていってほしい」と呼びかけた。

▽西武渡辺GM 現有戦力の中でレギュラークラスが中堅ベテランの域に達していく。若い野手を1番に考えていた。そういう意味で1位、3位、4位と将来性ある野手をとれてよかった。