プロ野球ドラフト会議(26日)で4球団競合の末に阪神が交渉権を獲得した近大・佐藤輝明内野手(4年=仁川学院)が27日朝、読売テレビ系「朝生ワイド す・またん!」に生出演した。

運命の日から一夜明け。朝が弱いという佐藤も「今日はちゃんと起きれました」。笑顔で初体験だというスタジオに登場した。

競合抽せんの末に球団が決まった瞬間は、表情一つ崩さなかった。その理由を問われると「どこの球団に指名されても、あまりリアクションをしないというか、平常心でいこうと。(内心は)すごいうれしかったですね。地元ですし」と、振り返った。近大のチームメートからは「もうちょっと喜んでもいいんじゃないか」と、ツッコミも受けたという。

祝福のメッセージは「100件以上」と明かし、「たくさんのメッセージも頂いて、そういうのでも指名されたんだなと実感しています」と、感謝した。

視聴者からの質問コーナーでは気になる背番号についての質問が寄せられた。大学では「8」を付けているが、希望の番号を聞かれると「正直、背番号にこだわりない。(球団に)決めていただければ」と、答えた。

同じ関西学生野球リーグ所属で阪神から4位指名を受けた立命大・栄枝裕貴捕手(4年=高知)からは「まさか一緒のチームでできるとは思ってなかったので。僕は課題がバッティングなので。これから佐藤くんに伝授してもらいたいなと思ってます。一緒のチームで日本一目指せるように頑張りましょう」と、メッセージが届いた。栄枝については「キャッチャーで肩がすごい。心強いです」と印象を語り、阪神に指名された他8人へは「同期ということで縁というか、そういうものも感じる。一緒に頑張っていきたいと思います」と、メッセージも送った。

同3位には同じ名字の上武大・佐藤蓮投手(4年=飛龍)が指名され、話題は佐藤の呼び方に及んだ。すると「下の名前が『てるあき』なので、『テル』。ずっとそれで来てるんで、それで呼んでいただければ」。虎党に慣れ親しんだニックネーム呼びも呼びかけた。

最後にはプロでの目標である「ホームラン王」を書き記した色紙を手に「ホームランが野球で1番楽しい瞬間なので。それを目標に頑張っていきたいと思います」。頼もしい言葉で、指名後初の大役をやり遂げた。