ブルペンデーの「オープナー」として先発した阪神藤浪晋太郎投手(26)は、4回76球2安打1失点(自責0)でバトンをつないだ。

9月下旬に中継ぎへ配置転換され、9月13日広島戦以来の先発マウンド。初回から2本の安打と味方失策で1死満塁のピンチを招いた。5番高橋は二直に抑えるも、続く福田には押し出し四球。際どいコースの判定もあり、先制点を許した。しかし、大きく崩れることはなかった。続くシエラは134キロ変化球で空振り三振。立ち上がりの窮地を最少失点でしのいだ。

2回以降は完全に立ち直り、4回まで無安打無失点投球。威力抜群の直球に変化球を効果的に織り交ぜ、4回で6三振を奪う好投。 「久しぶりの長いイニングで初回は少しバタバタしてしまいましたが、その後は粘ることができたかなと思います。次回は先発か中継ぎか分からないですが、どちらであっても次回につながるピッチングができたかなと思います」

同点の4回裏に代打を送られ、お役御免となった。今季チーム初となった「オープナー」の役割を果たし、2番手岩貞にマウンドを託した。

試合後、矢野監督は藤浪の投球を「あの1点でしのいでくれて、落ち着いて投げてくれた。いいピッチングでした」と評価。次回登板については「先発で次回も行こうかなと思います」と、先発起用を明言した。