高卒2年目の左腕が上々の1軍デビューを果たした。巨人横川凱(がい)投手(20)が初登板で2/3回を無失点に抑えた。

5点を追う8回1死一塁でマウンドに上がった。田中広を中飛。鈴木誠に安打を許したが、続く大盛から142キロの直球で見逃し三振を奪った。「やっぱり(スタンドの)人も多くて独特の雰囲気もあって、すごい楽しかったです。ベンチにいる皆さんから『初登板おめでとう。これから頑張って』と言っていただいたので、これをいいスタートにしてもっと上にいきたいと思います」と振り返った。

18年ドラフト4位で入団した身長190センチの長身左腕。高校時代は大阪桐蔭でロッテ藤原、中日根尾、日本ハム柿木らとともに18年の甲子園で春夏連覇を達成した。

「自分も負けないで頑張ろうと思える。そこは鍛錬を互いに切磋琢磨(せっさたくま)しながらできているかなと思います」と同じプロの舞台でしのぎを削る同学年の旧友から刺激を受けている。

原監督は「今日のスタートラインを忘れないでほしい。高校から2年で1軍のマウンドに上がれたのはエネルギーに変えてほしいね」とさらなる飛躍を期待した。