ソフトバンク和田毅投手(39)が「松坂世代」の思いを胸に、日本一まで駆け抜ける。

7日に楽天久保が引退を表明。これで楽天渡辺直、阪神藤川と合わせ同世代の3人が今季限りでの引退となり、残る現役選手は西武松坂と和田の2人になった。この日、ペイペイドームでの投手練習で調整した和田は「みんな、めちゃくちゃ頑張った選手。自分も、やりきったと言える状態でやめられる選手になりたい。1日1日、彼らのように悔いのない野球人生を過ごしたい」と話した。

今季は開幕からここまで、離脱することなく先発ローテーションで投げ、8勝1敗の成績を挙げている。17年に左肘手術。18年は肩を痛め登板なしだったが、故障を乗り越え完全復活の年になった。だが「自分の中では物足りなさがある。まだまだ、上を目指せるところが残っている。来年こそは中6日で、6~7回投げることを目標にしたい」。今季は過密日程だったこともあり、3~4度の登板ごとに中10日ほどの間隔を空けての起用になっていた。まだまだ、全盛期のように、フル回転する意欲がある。

まずはポストシーズンまで完走することが今の目標だ。「どこで投げるかはわからないですが、チームの一員として、日本一に貢献できたと言えるのが今年一番の目標です」と力強く言った。CS、日本シリーズでも先発マウンドに立つことが濃厚。球界を去る同士たちの思いも抱いて、第一線を走り続ける。【山本大地】