今季限りで現役引退する阪神藤川球児投手(40)が、自身の引退試合となる10日巨人戦(甲子園)の試合前にサプライズを受けた。

おなじみの登場曲「リンドバーグ」の「every little thing every precious thing」が流れる中で藤川がグラウンドに現れると、引退記念Tシャツを着用したチームメートやスタッフがお出迎え。自身もTシャツを着た姿で笑顔で近づいた。さらに選手会長の梅野から「LEGENDARY CLOSER(伝説の守護神)」と書かれたパネルが手渡されると、大きな拍手でねぎらわれた。

パネルの裏面にびっしりと書かれた選手らのサインをじっくり見ると、矢野監督、藤川を囲むようにセンター付近で記念撮影。バックスクリーンには「球児さん 22年間お疲れ様でした」と映し出されていた。

藤川は試合前練習を開始、中継ぎ陣とウオーミングアップを行うなか、藤浪と言葉を交わす場面もあった。

キャッチボールの相手役は片山ブルペン捕手。長い間ブルペンでボールを受けてくれた女房役と、笑顔で“最後のキャッチボール”を行った。ダッシュなどで調整を終えると、スタッフらに写真撮影を求められながら午後3時過ぎにグラウンドを後にした。