2位で4年ぶりのクライマックス・シリーズ(CS)進出を決めたロッテが11日、ZOZOマリンで全体練習を行った。フリー打撃に加えて犠打やロングティーなど、おのおのが打撃を中心に約2時間半、汗を流した。

主砲の井上晴哉内野手(31)はロングティーに時間を割いた。「あっち(福岡)に行って何も考えずにできるように。ホームの練習の時にやっておく」。1軍に定着したころから取り組んできた原点に回帰し、1球に集中する準備を整えた。

前回16年のCSでは、ソフトバンクとのファーストステージ初戦に「5番一塁」で先発し、千賀の前に3打数無安打、2三振に倒れた。チームは2連敗で敗退。極度の緊張に襲われ「どん、どん、どん、ってやられた感じ。ああしたい、こうしたいという発想もなく終わっていた」。

その千賀と、また同じ舞台で相まみえる。シーズン終盤は打席での対戦もなく、久々の対決。「あの時の経験があるから、大丈夫かな、っていう不安はない。楽しくやれそうです。ワクワクするっすね」。チャンスをもらう立場から主軸へ、役割も変わった。CS初経験のメンバーを姿勢で引っ張る。【鎌田良美】