ソフトバンク5位の履正社・田上奏大(そうた)投手(17)が22日、大阪市内のホテルで仮契約を結んだ。契約金3000万円、年俸550万円(金額は推定)。

ソフトバンクのユニホームを着ると福山アマスカウトチーフや母由香さん(42)から「叔父さんよりも似合ってるよ」と笑顔で声をかけられた。そのおじさんは現在大産大付(大阪)で監督を務める元ソフトバンクの田上秀則氏(40)。田上は「叔父からは『コツコツ頑張れ』と言われました」と明かした。

高校では今夏から投手へ本格的に転向。右肘痛のため8月の引退後はノースロー調整を続け、現在は塁間でのキャッチボールを再開している。「肘の不安はなくなりました。ランニングや体幹トレーニングで体力をつけたい。ケガをしない体を」と笑顔で話した。

最速151キロ右腕は前日21日の日本シリーズ第1戦をテレビ観戦し、千賀の投球にくぎ付けとなった。「159キロをすごいところに投げる。見ていてワクワク、ゾクゾクした。ああいう日本シリーズのような舞台を任せられる選手になりたい」と、同じユニホームにこの日初めて袖を通した“原石”は、将来の自分の姿と重ねていた。