広島森下暢仁投手(23)が8日、広島市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、2700万円増の4300万円でサインした。球団新人史上最大の増額で、球団では野村の4000万円を塗り替え、新人2年目の最高年俸となった。1年目から大幅アップを勝ち取った右腕は「ローテーションをしっかり守ったということを評価してもらいました。(増額分は)いろんな支えてくれた人たちに恩返ししたい」と喜んだ。

明大から即戦力として期待され入団した今季は、開幕から先発ローテーションの軸として回り、18試合に先発。チームトップの10勝(3敗)を挙げ、防御率はセ・リーグ2位の1・91と大車輪の活躍をみせた。(金額は推定)

【広島森下1年目の歩み】

◇6月21日 DeNA戦(横浜)でプロ初先発初登板。7回4安打無失点の好投も勝ち星つかず。

◇同28日 中日戦(ナゴヤドーム)で8回2/3を投げ3失点でプロ初勝利。

◇7月10日 コンディション不良で出場選手登録抹消。

◇7月23日 1軍復帰。

◇8月14日 阪神戦(京セラドーム大阪)でプロ初完投初完封勝利。

◇10月24日 DeNA戦(横浜)で9回1失点(自責点0)で2度目の完投勝利で、球団では97年黒田博樹以来、セ・リーグ5球団から白星達成。

◇11月1日 中日戦(ナゴヤドーム)で8回無失点と好投し、球団新人では14年大瀬良以来の2桁勝利。規定投球回到達の新人で2桁勝利と防御率1点台は66年堀内垣夫(巨人)以来の快挙。

◇11月18日 10、11月度の「大樹生命月間MVP賞」を受賞。球団新人では98年の小林幹英(4月度)以来22年ぶり。