阪神高橋遥人投手(25)が8日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約交渉に臨み、700万円アップの年俸2900万円でサインした。

今季は左肩のコンディション不良で出遅れ、1軍合流は8月だった。「けがで離脱したこと、後半に思うように投げられないことが多くて…毎年なんですけど、反省」。ただ、10月5日の巨人戦(甲子園)では自己最多の14奪三振で1失点完投するなど、今季5勝のうち3勝が宿敵からゲット。エース菅野とは3度投げ合い、1勝2敗に終わったが、首脳陣からの信頼も厚かった。「巨人と多く対戦していく中で、相手も対策を取っているというのをもろに感じた。エースという人はそういう中で抑えてきていると思う。自分ではそういうところがまだ足りないかなと思います」。反省の言葉を並べたが、今季は新球のカーブを操るなど進化も見せ、来季への期待が膨らむ。

この日阪神は中日を戦力外になった鈴木翔太投手(25)の獲得を発表。静岡・常葉学園橘出身の高橋にとって、鈴木は県内のライバル校、聖隷クリストファーのエースだった。同学年右腕とのまさかの再会に「不思議な感じです。(自分は)人見知りなんで、高校の時からしゃべりにいけるタイプではなかった。同じチームになったら、さすがにしゃべれるかと思います」と高橋らしく、謙虚に話した。(金額は推定)