オリックス安達了一内野手(32)が大阪市内で契約交渉を行い、現状維持の9000万円で更改した。今季は6月18日の開幕・楽天戦(京セラドーム大阪)でチーム唯一の安打を放ち、78試合に出場。規定打席には届かなかったが、2割8分9厘は年間の自己最高打率だった。

来季は3年契約の3年目。「自分が(遊撃を)守る気持ちではいるが、自分をはねのけて(若手が)ショートのレギュラーになってくれないとチームは強くならないと思う」と、若手に奮起を呼びかけた。難病の潰瘍性大腸炎を抱え、今季は首脳陣との話し合いで週休2日で乗りきった。ただ「ショートを守る人間は、試合に出続けないと。本当は自分がショートを守って優勝したいですが」とジレンマも明かした。

78試合を振り返り「反応が鈍くなって、1歩目が遅れる」という感覚もあった。「やはり、目が大事なんだと思う。視力を落とさないために、目のトレーニングも始めています」と語る。チームに不可欠な看板遊撃手は、できる限りの準備をして21年に向かう。