中日大野雄大投手(32)が名古屋市内の球団事務所で契約交渉に臨み、1億7000万円増の年俸3億円プラス出来高払い(最大5000万円)の3年契約を結んだ。

「来季は勝ち星を意識したい。自分の勝ちにチームの勝ちがつく」。国内FA権を行使せず、中日での優勝を目標に掲げ残留を決断。来季は10年ぶりのリーグ制覇、日本一とともに初の最多勝を目標に掲げた。

今季は大黒柱の活躍だった。10完投6完封を含め11勝6敗、防御率1・82。2年連続の最優秀防御率、初の最多奪三振に加え、沢村賞も初受賞。巨人菅野との投げ合いは刺激となった。1人で貯金12を作り、リーグ優勝に貢献したことを引き合いに出し、「貯金10個」のノルマを自らに課した。もちろん1人では優勝できない。「規定投球回にあと3人到達すればベンチのやりくりも楽になり、順位も上がる。そういうキャラじゃないと思っていたが、アドバイスなどもする。来季からは積極的にやる」。助言を惜しまず、投手力の底上げに一役買う。(金額は推定)【伊東大介】