阪神を退団し、14年ぶりに古巣復帰した福留孝介外野手(43)が根尾昂内野手(20)にエールを送った。

福留 誰が見ても、素質を持っている選手。まだ若いし、どんどんいろんなことを聞いて、失敗してもいい。その中でいろんなものを見つけていけばいい。

根尾は大阪桐蔭の主力で甲子園春夏連覇を達成し、18年ドラフト1位で入団。2年目の今季はプロ初安打をマークしたが、2年間の通算は出場11試合で25打数2安打、打率0割8分にとどまる。だが福留はこれからが勝負と見ている。

福留 高校から出て、なかなか難しい。長い目も必要じゃないか。すんなり行くよりいい。

福留はPL学園で活躍し、社会人の日本生命を経て98年ドラフト1位で21歳の時に中日に入団した。根尾は高卒2年目でまだ20歳。現在“プロの壁”を経験していることが、後の成長のエキスになるとの考えだ。

二刀流と決別し、遊撃1本で入団した根尾は、出場機会を得るため、昨オフから外野に挑戦。来季は再び遊撃専任を希望している。

福留 こだわったらいい。こだわることは、自分で背負う。そこから先は誰にもわからない。外野いったら絶対成功するかはわからない。自分が納得してやれている場所。勝負しているのはいいことだと思う。

日米通算2407安打。竜の大先輩が成長をサポートしていく。【伊東大介】