21年シーズンのブレークが期待されるイチオシ選手を各球団の担当記者が紹介します。ヤクルトからは松本友内野手(25)です。

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育成選手からはい上がった松本友の、パワーアップした打撃に注目だ。支配下として2年目を迎え、背番号も93から65に変わる21年シーズン。「1軍にずっと帯同していけるように、しがみついていけるように頑張りたい」と話していた。

18年にBC・福井から育成ドラフト2位で入団。今季イースタン・リーグでは61試合に出場し、4本塁打20打点、打率2割9分5厘。優秀選手賞を受賞した。今年7月に、念願の支配下登録。1軍では9試合に出場し、打率2割だった。

1軍で戦いながら、2軍とのレベルの違いを痛感した。その中で、先輩のアドバイスももらった。練習を見ていた青木から「打つときに、(体が)めくれるのが早い癖がある」と指摘された。その癖を修正するため、置きティーを体の正面に設置し、反対側へ打球を飛ばす練習方法も教えてくれた。松本友は「体の左足(のかかと)が浮かないように、ベタ足で逆方向の左方向に打つ練習です。僕の癖を修正して、できるだけ(体で)粘って打ちたいので」。今オフは、置きティーを多く練習に取り入れる予定だ。

先輩への感謝の気持ちは、結果で恩返しするつもり。「甘い球、甘いまっすぐを、1発で仕留められるようになりたい。あと、もうちょっと長打を打てるように意識して練習していきたい」。持ち味の打撃に、さらに磨きをかける。【保坂恭子】

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