広島遠藤淳志投手(21)が28日、来季の飛躍へフォーム改良に取り組んでいることを明かした。

年内はマツダスタジアムで調整を行った右腕は制球力を高める目的で、コンパクト投法に着手した。「小さく、細い軸で回る感じで、(投球時に)右の股関節を左の股関節にぶつけるイメージです」。まだキャッチボール段階ではあるが「『もしかしてこれかな』と感じられたし、制球も安定して、良い感覚では投げられています」と手応えを口にした。

同じ失敗は繰り返さない。昨オフは投球練習の間隔を空けすぎたことで、春先に出遅れた。「ちょっとフォームの問題もあったんですけど、肩が軽すぎて、腕を振ってもスピード、力が乗ってこなかった」。今オフ肩を休めたのはわずか1週間のみ。「疲労は完全に取れました。失敗して何かを学ぶことも大切だなと思いました」と話した。

3年目の今季は開幕から先発ローテーションを最後まで守りきり、5勝6敗、防御率3・87だった。遠藤は「貯金ができなかった。来年はさらに飛躍の年になれるように、精いっぱいやるだけ。まずは先発ローテーションを勝ち取れるように、必死で一生懸命やりたい」と気合。身長は1年間で3センチ伸びて187センチとなった。身体も技術もまだまだ伸び盛りの右腕が、進化を続ける。【古財稜明】