日本野球機構(NPB)の斉藤惇コミッショナー(81)は12球団のコロナ禍での減収を補うため、将来的に143試合からの試合数増をプランとして示した。

5日、NPBでの仕事始めで対応した。「1つ考えられるのは試合数の関係。今は143試合だが、試合数が増えれば、収入が増える」と話した。現状では新型コロナウイルスの感染拡大が続いており、五輪も予定され、日程的にも詰まっているため、今季は143試合で臨む。「来年、再来年にかけてある程度、コロナへの態勢ができれば。選手会の方も必ずしも否定的ではないようなという話も聞いているし、一部の選手もご理解があると聞いている」と継続して話し合う。

また近日中に政府から1都3県に緊急事態宣言が発令されるが、2月からのキャンプは現状では状況の推移を見守りながら行う予定。「自治体と協力して、様子を見ながらになるが、あと1カ月近くある。相当のことを準備しているのでやっていきたい。よほど状況が悪化しなければ粛々とやっていきたい」と話した。

◆公式戦の年間試合数 2リーグ制開始の50年はセ・リーグが140試合制、パ・リーグが120試合制を採用。56年にはパが8球団で22回戦総当たりの154試合。63、64年もセの140試合に対して、パは150試合を行った。66~96年はセ・パ両リーグで130試合制、97~00年は135試合制、01~03年は140試合制。セがCSを導入した07年から144試合制、15年から143試合制を採用。昨年は新型コロナウイルスの影響で開幕が遅れ、交流戦を行わない120試合制だった。