阪神ドラフト2位の伊藤将司投手(24=JR東日本)が6日、兵庫・西宮市内の選手寮「虎風荘」に入寮した。球団広報を通じて取材に応じ「ここからスタートなので、引き締めて頑張っていきたい」と気持ちを新たにした。

JR東日本のチームメートからの寄せ書きと自身が描かれたイラストを持参し「自分が笑った時に、頬が上がるところが似ているなと感じました」と照れ笑いだった。「背中を押してくれる言葉を書いてくれた。それを生かして頑張っていきたいと思います」。2年間苦楽をともにしてきたチームメートからの激励を力に変えていく。

9日からは新人合同自主トレが始まる。「万全な状態で臨めると思います。自分がこれまでやってきた、投球の技術だったり、そういうところをしっかりアピールできたらいいなと思っています」。最速146キロの即戦力左腕が、開幕ローテーション入りへ向けてスタートを切る。

▽阪神の入寮新人の個性的な持参品

◆12年伊藤隼太 大相撲の立行司、第36代木村庄之助が「努力に勝る天才なし」としたためた額縁や、慶応義塾の故小泉信三塾長の言葉「練習は不可能を可能にス」と書かれた色紙などを飾った。

◆12年西田直斗 ディズニーの人気キャラクター「ダッフィー」のぬいぐるみを4個。さらに有名ブランドのハンドクリーム、香水まで持参。周囲を驚かせた。

◆13年藤浪晋太郎 大阪桐蔭時代から愛用する、やや大きめの布団を持参。敷布団220センチ、掛け布団230センチで、197センチの藤浪が寝ころんでも問題なし。

◆14年岩貞祐太 元阪神監督野村克也氏の「野村の極意」など8冊の本を持ち込み、自己啓発に努めた。