ロッテの新人8選手が7日、さいたま市の球団寮に入寮した。それぞれが報道陣のオンライン取材に対応した。

ドラフト1位・鈴木昭汰投手(22=法大)は荷物を多めに持ってきた。12月25日、川崎市の法大寮から両親の車で実家に運んだ荷物を「ほぼほぼ持ってきました」という。大学時代の服にタンス。部屋が想像より広くラッキーだった。「すごく収納しやすそうで。自分、収納が好きなのでうまく部屋を使っていけたら」とワクワクしていた。

同3位・小川龍成内野手(22=国学院大)の1日はコーヒーから始まる。地元の友人が、コーヒーメーカーを贈ってくれた。「父がコーヒーをすごく好きで、家族ほとんどが朝に飲むので。マネして好きになりました」。粉付きで全自動。寮の初めての朝も、ほろ苦いブラックが香る。

たまに「キリン」と呼ばれたりする同4位・河村説人投手(23=星槎道都大)は、仕込んできた。木でできたキリンの置物と、某人気歌手のCD。「最近名前を聞くことが多いので、つい買ってしまいました」。ノリで衝動的に買ったためか、CDプレーヤーは持参していない。

同5位・西川僚祐外野手(18=東海大相模)はオンライン画面上に紺色の枕を差し出した。「西川の枕です!」。寝具老舗の逸品を自分で買った。趣味は寝ることで「どこでも寝れます。移動中とかもずっと寝てられます」と豪快に話した。商売道具のバットも12本ほど持ち込んだ。

育成ドラフト2位・小沼健太投手(22=BC・茨城)は年末は千葉・旭市の実家に帰省した。大みそかは午後9時に就寝し、朝7時に起きた。初日の出スポットの銚子・犬吠埼も近く「いつも家から初日の出を見ています」という絶好のロケーションながら、勝負の今年は練習最優先。元日朝から飯岡海岸を走った。

同3位・山本大斗外野手(18=開星)は自画像を持ち込んだ。作者はやはり“山陰のピカソ”こと母校の野々村直道監督(69)だ。「自分が旅立つということで書いてくださいました」。丸刈り笑顔の横には勇往邁進の4文字。師の言葉どおり、恐れず目標へ前進する日々が始まった。

同4位・佐藤奨真投手(22=専大)はゲーム機のプレーステーション4の本体と「パワフルプロ野球2020」のソフトを持ってきた。コントローラーも2つある。「仲良くなった人とかとも一緒にやりたいなと思っています」。打撃操作には自信があり、ライバルを募集していく。

ドラフト2位・中森俊介投手(18=明石商)の手にはクマのぬいぐるみが2つ。「幼稚園の時からずっと一緒に隣で寝てたので、こっちに来るときも自分1人だと心細かったので連れてきてしまいました」と意外な一面を披露した。名前や性別は未設定だが「今まで一緒に戦ってきた仲間なので」と思い入れは強い。

育成ドラフト1位・谷川唯人捕手(18=立正大淞南)はスケジュールの都合が合わず後日の入寮になる。12月の新入団会見では「ユイティーと呼ばれたいです」と話していた。【金子真仁】