ソフトバンク和田毅投手(39)が、昨年に続きキャンプ初日からブルペンに入りベテラン健在ぶりをアピールした。

「入るかどうか迷っていた」というが「気候的に暖かかったので」と捕手を立たせて直球のみ70球。理想と異なる内容に顔をゆがめる場面もあったが、チーム最年長は「100球でも投げられる感じはあったが70球でやめときました」と余裕の笑みだった。

21日には40歳を迎える。左肘手術歴、左肩故障歴があり、初日からのブルペンは勇気がいること。しかし「体の感じは昨年よりいい感じ。肩、肘に不安なく投げられているしストッパーが外れた感じですかね」と和田の声は軽やかだった。

昨季8勝を挙げ、新たに2年契約を結んで臨むシーズン。巨人時代の04年から2年連続で2ケタ勝利を挙げた工藤監督に「対抗」する。「監督も41歳、42歳で2ケタ勝利しているので、自分もそこを目標にしたい。監督が成し遂げているので自分もチャレンジしたい」。立ち投げだけでの70球については「下半身のトレーニングの意味もある。工藤監督も現役時代は立ち投げで下半身を使う練習をしていたと聞いた」と「不惑の調整」を参考にした。

「ユニホームを着ると、やはり野球選手としての血がさわぐ。だからこそ、投げすぎないようにした」。プロ19年目のキャンプ初日。ベテラン左腕は、心身ともに衰えを感じさせなかった。【浦田由紀夫】

 

ソフトバンクニュース一覧はこちら―>

パ6球団のキャンプ中継ガイドはこちら―>