高卒2年目の阪神井上広大外野手が、虎の4番に張り合った。フリー打撃では94スイングで大山と並ぶ11本の柵越え。バックスクリーンにも2発たたき込んだ。

「やっぱりユニホームを着ると気持ちが高ぶる」。ランチ後の個別練習では、152スイングで20発。推定飛距離140メートルの特大弾も放った。「今は飛距離より、ボールをどれだけつぶせるか。いかに強い打球で打てるか。それを意識していたら、試合でも詰まって前に落ちたり、ヒットも増えてくる」とテーマを掲げて、バットを振る。

矢野監督から直接指導も受け、スイング時の体の使い方について助言をもらった。「上半身と下半身が一緒に回らずに、しっかりと連係を作ることで低めの変化球を拾えるようになる。ねじれの大事さを言われました」。1軍キャンプ最年少の19歳が、初日から充実感を漂わせた。