西武山川穂高内野手(29)が2日、埼玉・所沢市でのB班(2軍)キャンプで格の違いを見せた。

フリー打撃で53スイング中、柵越え15本。場外2発を含む最多4連発とアーチを量産した。昨季痛めた右足首の状態も問題なさそう。今季から足を高く上げ、フルスイングできる形に戻した。「ホームランを常に打ち続けられるフォーム。足を上げて打ちにいくまでの間を意識してやりました。2月2日の段階ではいい方だと思う」と振り返った。

その30分ほど前には、目の前で「よくばり君」ことドラフト1位の渡部健人内野手(22=桐蔭横浜大)が屋外初フリーに臨んでいた。渡部は48スイングで柵越え6本。うち5発を山川が譲ったバットで打った。自身を慕う後輩に「バットをくれって言われたらあげるし教えてくれって言われたら教える」と助言は惜しまない。一方で「1年目なので、何も聞かずにやっていいと思う。ぶーちゃん、このままいったら(シーズン)50発打つかもしれない。その可能性がある。まだ試合もやってないんだから」と、まずは己で勝負する大切さも説いた。

師匠の打球の迫力を肌で感じた渡部は「飛び方がすごくてビックリ」と仰天。練習後にはベンチで、スイングの球の運び方について語り合った。「自分は崩されたときに前でさばいてヒットを打つタイプで、ホームランの時は距離をつくるようにしているという話をしました。キャンプが始まっているので、あまりいろいろなバットを使わない方がいいよとアドバイスもいただきました。キャンプが終わるころには固められるようにしたい」と、まずはバットから“よくばりモデル”をフィックスする。【鎌田良美】

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