巨人は3日、国際協力機構(JICA)とともに10日にフィリピン・ミンダナオ島の野球少年を対象としたオンライン野球教室を開催すると発表した。

ジャイアンツアカデミーコーチらが野球の練習方法や自宅でできるエクササイズを指導。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中での「スポーツを通じた国際協力」の1つの在り方を提示する。

フィリピンでは、バスケットボールやバレーボールの人気が高い一方、ミンダナオ島のダバオ市は、フィリピンの他地域に比べ野球が盛ん。同市は明治以降に多くの日本人が移り住んだ日本との歴史が深い地域で、戦後に日本に帰還した日系人によるダバオの子どもたちへの支援の一環として、野球の普及活動が行われてきた。巨人とJICAは業務協力協定に基づき、昨年1月にダバオ市で野球教室を初めて開催した。

今年は、新型コロナウイルスの影響により現地渡航が困難なため、初めての試みとしてオンラインで野球教室イベントを開催する。ジャイアンツアカデミーとの触れ合いを通してミンダナオ島の青少年を勇気づけるとともに、自宅ででき、心身の健康に役立つエクササイズや野球の練習方法を紹介。JICAスタッフを中心に感染症対策の啓発活動も行う。講師は巨人OBでジャイアンツアカデミーの辻東倫コーチらが務める。