元巨人の福王昭仁氏(57)が母校である明大のコーチに就任することが5日、分かった。同氏は昨年12月にジャイアンツアカデミーのコーチを退任し、球団も退団した。学生野球資格回復研修を受講し、この日、日本学生野球協会により資格回復を認められた。早速、6日から明大で指導する。名内野手、コーチとして培った技術と経験を、後輩たちに伝えていく。

田中武宏監督(59)は福王氏の2学年上で、明大でともに戦った仲。大学卒業後も親交を続けていた。「プロで、あれだけ長く(実働14年)現役を続け、コーチも歴任した。技術的な裏付けは、すごい人」と信頼を寄せる。新型コロナウイルスのため、今春の静岡・沼津キャンプは中止。代わりに、6日から府中の明大グラウンドで強化合宿を行う。19年春以来4季ぶりの優勝へ向け、頼もしい力が加わる。

◆福王昭仁(ふくおう・あきひと)1964年(昭39)1月10日生まれ。東京・町田出身。日大三(東京)から明大に進み、4年時の85年秋に打率4割7分4厘で首位打者。同年ドラフト5位で巨人入団。巨人一筋、堅実な内野守備で、左の代打としても活躍。99年まで実働14年、通算500試合、120安打。現役引退後は巨人でコーチ、スカウトを歴任。右投げ左打ち。現役時は173センチ、76キロ