開幕、間に合う!昨年12月に右肘関節鏡視下遊離体切除手術を受けた日本ハム玉井大翔投手(28)が6日、沖縄・国頭村の2軍キャンプで、手術後、初めてブルペン入り。立ち投げで32球を投げ、順調な回復ぶりをアピールした。順調にいけば、3月上旬にも実戦復帰の見込み。2季ぶりの50試合登板を目標に掲げる道産子セットアッパーが、完全復活へ大きく前進した。

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右の鉄腕が、ブルペンに帰って来た。オフに右肘を手術した日本ハム玉井が、術後初のブルペン入りで、順調な回復をアピールした。捕手を立たせて、直球だけ32球。「自分が思っていたよりも、腕が振れていました。順調にいけば開幕1軍で投げられると思って、そこを目指してやっている」と、爽やかに笑った。

昨季、チームでは宮西に次ぐ49試合に登板も、12月に右肘関節鏡視下遊離体を切除。リハビリを経て、この日を迎えた。ブルペン投球後には「(周囲から)けっこういい球が来ていた、ベース板にも来ていたと言ってもらえたので、そこは収穫でした」と、ニッコリ。まだ立ち投げの段階で今後は「変化球をコーナーに投げ分けて、低めに投げて、その中で強いボールを投げられるように。まだ、僕の中では4割くらいかな」と、実戦復帰への青写真を描いた。

春季キャンプ前の1月中旬に沖縄入りし、調整を重ねてきた。昨季は自己最多21ホールドを記録するなど、右の中継ぎエースとしてブルペンには欠かせない存在だが「宮西さんに『(1軍復帰した時に)ポジションがあると思うなよ』と言われているので、気を引き締めてやっていきたい」。慢心は一切、ない。

来月早々にも打撃投手など実戦練習をこなして、最短で3月9、10日DeNAとのオープン戦(横浜)での復帰をもくろむ。「金子さんが『焦らず急げ』と言っていたので。気持ちの面と体をうまくコントロールしながら、やっていければ」と、1軍合流を見据えた。【中島宙恵】