阪神藤浪晋太郎投手(26)は練習を終えた夕方、ドラフト1位ルーキーに対する興味を隠さなかった。7日の紅白戦は白組2番手で2イニングを投げる予定。紅組の1番左翼佐藤輝と対戦する可能性が高くなった。「対戦して肌で感じるところもあると思う。打たれたり抑えたりはあるけど、どういう選手か分かる。そういう意味では楽しみですね」。21年初実戦に思わぬ好奇心が加わった。

キャンプインから休日も含めて6日目。注目ルーキーの生情報は野手陣から「フリー打撃、すごい!」とポジティブな言葉で伝え聞いていた。「映像をちょろっとしか見ていないのでなんとも言えないけど、ツボを持っているタイプかな、と。そこに投げちゃいけないというピンポイントがあるかなと思う。その辺を意識しつつ(制球を)間違えないように…」。ドラ1対決を前に、笑顔でプランニングした。

もちろん、最大のテーマは別にある。今オフは近年セットポジション始動だったフォームをワインドアップに改良中。頭や肩の突っ込みを防ぐ意味合いで、左足を上げる際に視線を1度三塁側に移すスタイルにも挑戦している。この日のブルペンではクイックも試しながら実戦想定で70球。「ブルペンではいい感じで投げられているので、それをどれだけ実戦で出せるか。そこの確認が一番」と力を込めた。

完全復活へ、現状は開幕ローテの座を勝ち取る必要がある立場。初実戦から「極力使えるボール(変化球)を使って」内容と結果の両立を狙う。「アピールも含めて、やっていることを力まずにできるかどうか。結果は当然ですけど、それ以上に納得できる内容というか。個人的に納得しても仕方がないけど、ある程度は次につながるモノを見せられたらなと思います」。まずは目玉対決で圧倒したいところだ。【佐井陽介】

◆佐藤輝VS藤浪の可能性 佐藤輝は紅組の1番左翼でスタメン出場する。対する藤浪は白組の2番手として3回から登板し、2イニングの予定。白組の先発が2回パーフェクト投球なら、藤浪との対戦が100%実現する。先発が打ち込まれるなどした場合は、対戦しない可能性もある。

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