ヤクルトのドラフト1位、木沢尚文投手(22=慶大)に「メリハリのススメ」だ。持ち味は文字どおりの全力投球。この日もブルペンで迫力の60球を放った。力投スタイルを見た古田敦也臨時コーチから「1年間投げることを考えて、練習と試合で自分自身をコントロールして」と、ペース配分の必要性を説かれた。

「記憶より記録」も古田コーチの教えだ。4日夜のミーティングで心に残った。自身も大学時代から野球ノートを毎日付けている。「知識は感覚じゃなく、説明できるようにならないと引き出しにならない」と、反省や翌日に意識すべきことを細かくメモ。キャンプイン後のノートは充実の内容になっている。

指導初日、投球時の姿を「ちょっとガラ悪いね(笑い)。ええ意味で野性味あふれるピッチング」と評された。木沢は「投げている時は、僕が一番だと思っているので」。真正面からフルタの教えを吸収する。