四国IL徳島インディゴソックスの最速151キロ右腕、亀山英輝(23=札幌大)は、今季もチームに残りNPB入りに再挑戦する。「指名がなかったらNPB挑戦はやめる。圧倒的な成績を残してNPBでも通用すると思わせたい」。1日から始まった合同自主トレでは初日からブルペン入りした。

昨季は3試合の先発を含めチーム最多42試合に登板。4勝13セーブ、防御率2・36でリーグ2連覇に貢献しNPBの5球団から調査書が届いた。指名されなかったが「うれしさの方が大きかった」。チームメートの行木俊が広島5位指名、戸田懐生(ともに20)が巨人育成7位指名。同僚のNPB入りが自信になった。

小樽水産3年時には道大会に届かず、大学でも初ベンチ入りは3年春と遅かった。腐らずに試行錯誤して投球を見直し、球速が148キロに伸びた。大学卒業後は可能性を信じ、「1年だけ」と独立リーグで野球を続けることを決めた。

徳島では元ロッテ投手の吉田篤史監督(50)のもとキャッチボールから練習を見直した。配給を学び、課題の制球も改善した。武器は直球とナックルカーブ。亀山は「直球をもっと磨いて、使える変化球も増やしたい」。目標のMVPを獲得し、NPBの指名を引き寄せる。【浅水友輝】

「ドラフト候補 会いに行きます2021」はこちら―>