日本ハムの開幕投手が上沢直之投手(27)に託された。15日、春季キャンプ休日の沖縄・名護の球場で栗山英樹監督が発表した。

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日本ハム栗山監督は上沢に開幕投手だけでなく、胴上げ投手も“通達”した。「優勝する時にマウンドにいてくれ」。6日に伝えた際、「勝ちきるために開幕がある。そのイメージは持っておいてくれ」と話した。投手陣の絶対的な柱として「すべてを背負ってくれ」。信頼の深さは、数々の言葉にちりばめられていた。

指揮官は昨季終了後から「艱難(かんなん)辛苦しか人は大きくならない」と繰り返してきた。上沢が、まさにそうだ。2年前、左膝蓋(しつがい)骨骨折の重傷を負った。当時、指揮官は手術翌日の上沢を見舞った。選手を見舞うのは初めてだった。「病室での表情とか涙とか一生忘れない」。

苦難を乗り越え、人間的な成長もずっと見てきた。「苦しんだ分だけ、少しは神様が見ていて、ご褒美をくれるとオレは思っている」。ともに12年“入団”の「同期」である上沢を大黒柱に据え、シーズンを勝ち取りにいく。

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