広島鈴木誠也外野手(26)が日刊スポーツの独占インタビューに応じ、打撃の「進化論」を語った。

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「野球はミスのあるスポーツ」と言われるが、鈴木誠は小さなミスも受け入れない。打率3割でも、打てなかった7割を悔やむ気持ちが大きいと感じるほど。新打法もより高みを目指すためのステップであり「今のものが(最終的な)正解と思っていない」ともいう。普段の明るい人柄とのギャップに惑わされるが、打撃に関してはあくなき求道者そのものだ。

今月5日付の「現場発」にて、鈴木誠の打撃改造を<「打ち取られる」ことを受け入れた上でのアプローチ>と書いたが、誤りだった。「打ち取られることはある」という言葉から誤変換してしまった。真意は正反対の「絶対に打ち取られない方法を探る」にある。記者はミスがあってはならない職業。自責の念にさいなまれる記者に「全然大丈夫ですよ」と笑い、真意をあらためて話してくれた。強打者の思考に学び、同時にミスを許さない求道者の人のミスには寛容な器の大きさに、記者として襟を正した。【広島担当 前原淳】