ENEOSのルーキーが、非凡な打撃を披露した。度会隆輝内野手(18=横浜)が5回表の二塁守備から出場。その裏の先頭で、相手左腕の初球スライダーを振り、左越え二塁打。6回2死一塁の第2打席では、直球を中越え適時打。さらに、7回には直球を左中間に落とす単打を放った。

最初の打席の初球から振った。「前の回から相手投手を見ていて、スライダーのキレがいいなと思ってました。スライダーを頭に入れつつ、直球に対応しようとしていて、初球にスライダーが来ました。良かったです」と準備のたまものだった。

オープン戦初出場となった前日のハナマウイ戦でも、二塁打を放った。大久保監督は「あれだけ振れる選手は、なかなか見たことがない。打撃がいいのは分かっていたけど、思った以上」と話した。3月8日に今季公式戦の幕開けとなるスポニチ大会が始まるが、複数いる指名打者の候補に度会を挙げた。

度会は昨秋ドラフトで指名漏れ。「大学だと(次のドラフトまで)4年かかる。社会人で磨いて、3年後、絶対にドラフト1位でプロに行く気持ちが強いです」と決意を口にした。